蛸と表現の自由


 
2011年7月29日 (金曜日)
 
 
蛸と表現の自由
 
  

 
 

とんかつの聖地へ

あともどりがきかない味がある。 いったん思い出すと困り果てる。 たとえば、とんかつ、焼き鳥、鮨。
この三つばかりはいったんスイッチがはいってしまうと代替えがきかず、軌道修正がむずかしい。
きょうはとんかつのスイッチがはいった。 いや、予感はあった。

 (中略)

空腹のとき電車に乗っていると、おなじような現象に襲われることがある。
(とんかつ、食べたい……)
三つ四つさきの駅に、好みのとんかつ屋がある。 その味が舌のうえに飛来する。 ぐーっと耐えたのち、辛抱たまらん。

電車が止まった瞬間に腰が浮き、開きかけたドアのあいだをすり抜けて息も荒くホームに降りたつ。

ひとまず動悸をしずめると、つぎつぎやってくる味の記憶。 まず喉の奥のほうに香ばしい匂い、はげしい熱、ちくちく舌を刺す感触。 喉の奥、舌のつけ根、まんなか、舌の先。 歯ぐき、歯の裏側。 いじわるに滲み広がっていき、ひたひた、ひたひた伝染してゆく。 こんがり金いろの衣。 ピンク色の肉。 揚げたてのふくよかな香り……

身をよじりながら責め苦に悦ぶわたしは、巨大な蛸に吸いつかれた北斎漫画の主人公だろうか。

とはいえ、そんな歓喜の渦に巻きこんでくれる味にはおいそれと出合えない。 だからこそ、掃除機片手に喉をかきむしったり、電車からホームに飛び出してみたりする。

 (中略)

「燕楽(えんらく)」のとんかつはラードで揚げる。 それも、内臓のまわり、腸間膜から抽出されたふわふわまっしろの新鮮なラード。 それを鍋いっぱいに溶かしてつくった揚げ油なのだ。
豚肉は山形の三元豚(さんげんぶた)の霜降り。 パン粉は、ホテル仕様の食パンでつくる生パン粉。卵は宮城県栗駒高原の自然卵……

いや、「燕楽」のとんかつにこんなうんちくなどかえって失礼というものだ。 たとえおなじ素材を使っていたとしても、この店のこの揚げかたでなければ、あの味になるはずもない。

カウンターの外から、一部始終を眺める。 ふわりと生パン粉をまぶされた厚い肉が、てらてら光って揺れるラード油のなけへ滑りこむ。 ずん、と爆(は)ぜる重い音。 しかし、あわてず低めの低温のなかでそのまんま。

触らずいじらず、こちらが心配するほど放置する。 3分は経ったろうか、ようやくひっくり返されたその片面は、うっすら優しげなきつね色に染まっている。

(注: 写真はデンマン・ライブラリーより
赤字はデンマンが強調)


57 – 60ページ 『焼き餃子と名画座』
著者: 平松洋子
2009年10月13日 初版第1刷発行
発行所: 株式会社 アスペクト

『言葉狩りと欺瞞』に掲載
(2011年7月24日)

デンマンさん。。。どうして蛸と表現の自由が関係あるのですか?

あのねぇ~、上に引用した文章が含まれている記事『言葉狩りと欺瞞』がアメーバ・ブログ(http://ameblo.jp/barclay/)で、また未公開にされてしまったのですよ。

マジで。。。?

その証拠を見せますからじっくりと見てください。

あらっ。。。ホントですわね。 また言葉狩りされたのですか?

違うのですよ。

言葉狩りされたのでないなら、どうして未公開にされたのですか?

上の文章の中に貼り付けた葛飾北斎の「蛸と海女」の絵が“amebaの健全なサイト運営にふさわしくない表現”と見なされて記事が未公開にされてしまったのですよ。

でも、どうして言葉狩りでないと判ったのですか?

あのねぇ~、実に簡単なことですよ。 言葉狩りであれば禁止語をプログラムの中で指定して自動的にチェックすることができるのです。 例えばアニセンのブログのように。。。

もし、禁止語が使われているならば、投稿した時に上の画面のようにその時点で禁止語をチェックすることができる。

アメーバ・ブログ(http://ameblo.jp/barclay/)でも、そのようにして禁止語をチェックしているのですか?

当然そうしているでしょうね。

でも、禁止語チェックには引っかからなかったという証拠でもあるのですか?

ありますよ。 投稿の時には禁止語チェックには引っかからなかった。 だから、僕の記事は正常に表示されたのですよ。 その時の画面をソフトカメラで撮っておいたから見てください。

あらっ。。。マジで表示されていますわね。

。。。でしょう!?

つまり、デンマンさんの記事『言葉狩りと欺瞞』が表示されてからアメーバ・ブログ(http://ameblo.jp/)の管理人さんが画面を見て“amebaの健全なサイト運営にふさわしくない表現”と見なして記事を未公開にした、とデンマンさんは断定するのですか?

それ以外に考えられないでしょう?

でも、アメーバ・ブログ(http://ameblo.jp/)のメンバーは200万人以上居ると言うではありませんか?

そうらしいのですよ。

一つ一つの記事を管理人さんが画面を見てチェックするなんて不可能ですわよ。

だから、僕のブログはアメーバ・ブログ(http://ameblo.jp/)の管理人にマークされているのですよ。

マジで。。。?

それ以外に考えられないでしょう!?

そうですわね。 これまでにもデンマンさんの記事はアメーバ・ブログ(http://ameblo.jp/barclay/)で、ずいぶんと未公開にされていますものね。

そうでしょう!? だから、蛸と「表現の自由」が関係あるのですよ。

つまり、葛飾北斎の「蛸と海女」の絵が“amebaの健全なサイト運営にふさわしくない表現”と見なされたのですか?

それ以外に考えられないのです。 でもねぇ、他のサイトでは全く問題なく表示されているのですよ。 次のリンクをクリックして読んでみてください。

『言葉狩りと欺瞞』

(2011年7月24日)

そうですわね。。。問題になりそうなものは葛飾北斎の「蛸と海女」の絵しかなさそうですわね。

でしょう!?。。。だから、僕は問題になるのではないかと思って海女にパンツを穿かせたのですよ。

あらっ。。。ピンクのパンツはデンマンさんが描き込んだのですか?

そうですよ。 芸術が理解できない愚かな管理人が必ず一人や二人居ると思ったのですよ。 (微笑)

つまり、アメーバ・ブログ(http://ameblo.jp/)の管理人さんが、その芸術が理解できない愚か者だとデンマンさんは断定なさるのですか?

いや。。。僕は断定しませんよ。

どなたが断定なさったのですか?

あのねぇ~、僕はたまたま『モナ・リザと数学』という極めて興味深い本を読んでいたのですよ。 その本の中に次のような面白いエピソードが書いてあった。 小百合さんも読んでみてください。 笑えますよ。

世紀の偽造事件

今からおよそ60年前、これらハイテク技術がまだ誕生してまもない頃であったにもかかわらず、驚くべき偽造事件が暴かれたので紹介しよう。 この事件には、贋作した画家が自ら偽造を告発し、専門家が彼の告発を否定するなど、多くの皮肉がふんだんに込められている。 物語の主人公は、戦前のオランダの画家ハン=ファン・メーヘレンである。 彼は画家としてもかなり優秀であったが、それ以上に贋作を制作する才能に卓越していた。

 (中略)

ロッテルダム美術館で丁重に展示されていた「フェルメールの屈指の名作」と謳われた《エマオのキリスト》も自分の作品だと主張したが、この真偽の検証は高度な放射性同位体測定技術が開発される20年後まで待たなければならなかった。

…分析の結果、はたして作品は17世紀のものではなく、20世紀に制作されたものだと確認された。

この事件には、多くの因果応報や皮肉がつまっている。 まず第一に、評論家や専門家を欺くために周到な計画を立ててこつこつと努力を重ねたハン・メーヘレンは、今度は逆にそれらの作品が贋作であると専門家たちを自ら説得する羽目になってしまった。 二番目に、ハン・メーヘレンのことを「才能がたりない」と酷評した評論家たちは、同じ人物の作品だったにもかかわらず、稀代の天才フェルメールの作品としてそれらの贋作を絶賛しながら受け入れてしまっていた。 三番目に、ハン・メーヘレンは反逆罪の疑いが晴れたものの、今度はフェルメールの署名を偽造した罪で有罪判決を受けることになった。 四番目に、有罪判決を受けたにもかかわらず、ハン・メーヘレンは「ゲーリングをペテンにかけた男」としてオランダの国民的英雄になった。 五番目に、ハン・メーヘレンは1年間の懲役刑に服する直前に心臓発作で亡くなってしまった。 そしてきわめつけは、ゲーリングが支払った偽フェルメールの代金はすべて偽札だったのである。

(注: 赤字はデンマンが強調。
写真はデンマン・ライブラリーより)


200 – 202ページ 『モナ・リザと数学』
著者: ビューレント・アータレイ
2006年5月1日 第1刷発行
発行所: (株)化学同人

この上のエピソードとアメーバ・ブログ(http://ameblo.jp/)の芸術が理解できない愚かな管理人さんと関係があるのですか?

もちろんですよ!

ハン・メーヘレンのことを

「才能がたりない」と

酷評した評論家たちは、

同じ人物の作品だったにもかかわらず、

稀代の天才フェルメールの作品として

それらの贋作を絶賛しながら

受け入れてしまっていた。

つまりねぇ、アメーバ・ブログ(http://ameblo.jp/)の芸術が理解できない愚かな管理人は、言ってみれば贋作を天才フェルメールの作品だと認めてしまった評論家と同じように愚かな事をしているのですよ。

そうでしょうか?

だって、そうでしょう!? 葛飾北斎の「蛸と海女」の絵は芸術作品として認められている。 その証拠に『焼き餃子と名画座』の著者である平松洋子さんは次のように書いている。

身をよじりながら

責め苦に悦ぶわたしは、

巨大な蛸に吸いつかれた

北斎漫画の主人公だろうか。

あのねぇ、もし葛飾北斎の「蛸と海女」がポルノであるならば、平松洋子さんはこの絵のことを本の中で書かなかったに違いないのですよ。

でも、それは平松洋子さんの個人的な意見だと思いますわ。

あのねぇ~、確かに平松洋子さんの個人的な意見ですよ。 でもねぇ、それが世界的に認められている葛飾北斎の漫画に対する評価なのですよ。 それに対してアメーバ・ブログ(http://ameblo.jp/)の芸術が理解できない愚かな管理人は“amebaの健全なサイト運営にふさわしくない表現”と断定している。

でも、そのように解釈する権利がアメーバ・ブログの管理人さんにはあると思いますわ。

もちろんですよ。 でもねぇ~、アメーバ・ブログ(http://ameblo.jp/)の芸術が理解できない管理人は愚かで教養のない馬鹿者としてネットの世界の記録に残るのですよ。

そうでしょうか?

あのねぇ~、小百合さん。。。過去にもそのような事例があるのですよ。

マジで。。。?

小百合さんのためにここに書き出しますよ。 じっくりと読んでみてくださいね。

お粗末な言論統制

日本帝国政府と表現の自由

昭和15(1940)年3月、(日本帝国)政府は映画会社やレコード会社に、芸名が「ふまじめ」「不敬」「外国人と間違えやすい」ものを改名するように命じました。 国粋主義で徹底しようというわけですね。

漫才師のミス・ワカナ、歌手のディック・ミネ、東宝映画の藤原釜足(かまたり)、日活の映画の尼(あま)リリスなどがだめで、ディック・ミネはたしか、「三根耕一(みねこういち)」と改名したと思います。 黒澤明監督の『七人の侍』などに出演した藤原釜足も、後に元に戻しましたが、戦争中は藤原鶏太(けいた)と改名したはずです。

また戦争なんかしていないのに、「敵性言葉」を使うな、というのでプラットフォームは「乗車廊(じょうしゃろう)」、ビラは「伝単(でんたん)」、ラグビーは「闘球(とうきゅう)」、パーマネントは「電髪(でんぱつ)」、ペニシリンは「碧素(へきそ)」、カビだから緑なんですね。 またアメリカンフットボールは「鎧球(がいきゅう)」、スキーは「雪艇(せきてい)」、野球のスタルヒン投手は須田博(すだひろし)と変えられました。

ストライクは「よし」、ボールは「だめ」、というのは有名な話ですが、実際そこまでやったかはさだかでないものの、少なくとも横文字は片っ端から禁止と槍玉にあげられた記憶があります。 とにかくすべては国粋主義でいかねばならなくなった。

また時局にあわない不真面目なことはいかん、という命令が出て、落語協会までが、あるまじきことながら「自粛」して、遊郭、妾(めかけ)、不義、好色など53の噺を演じないことにし、浅草本法寺に「はなし塚(づか)」をつくて葬ってしまいました。 いやはや、お粗末な話でした、というしかありません。

(注: イラストはデンマン・ライブラリーより
赤字はデンマンが強調)


276 – 277ページ
『昭和史 (1926-1945)』
著者: 半藤一利
2009年6月11日 初版第1刷発行
発行所: 株式会社 平凡社

どうですか、小百合さん。。。アメーバ・ブログ(http://ameblo.jp/)の芸術が理解できない愚かな管理人がやっていることは葛飾北斎の「蛸と海女」の絵を不真面目だと決め付けて“amebaの健全なサイト運営にふさわしくない表現”と断定しているのですよ。

でも、そのように判断する権利がアメーバ・ブログ(http://ameblo.jp/)の管理人さんにもあると思いますわ。

その通りですよ。。。でもねぇ、言論の自由がある限り、そのような愚かな行為を僕は批判しますよ。

だたら、直接アメーバ・ブログ(http://ameblo.jp/)の管理人さんに注意すればよいではありませんか!

あのねぇ~、言っても分かりません。

なぜ、そのようにデンマンさんは断定なさるのですか?

なぜなら、これまでにも僕はGOOGLE検索結果を何度も記事の中で表示したのですよ。

『あなたが読んでいる現時点での検索結果』
( ↑ ここをクリック!)

当然、アメーバ・ブログ(http://ameblo.jp/)の管理人はこの検索結果を見ている。 とにかく、表現の自由を認めず、言葉狩りをしているようなサイトからはメンバーが離れてゆく。 

でも、何をするにもアメーバ・ブログ(http://ameblo.jp/)の管理人さんの自由でしょう!?

そうですよ。 でもねぇ、自分が愚かな事をしていると気づいていれば、「蛸と海女」の絵を見て僕の記事を未公開にするような愚劣なことをしないものです。

それなのに、どうしてくどくどとデンマンさんはアメーバ・ブログ(http://ameblo.jp/)の管理人さんの事を話題にしているのですか?

あのねぇ~、僕はアメブロの管理人のためというよりも、他のサイトで管理人をしているネット市民の皆様のために書いてるのですよ。 表現の自由を認めず、言葉狩りをしているようなサイトの管理人は、その教養が疑われるのですよ。

人の振り見て我が振り直せ!

アメブロの愚かな管理人は、太平洋戦争中の愚かな言葉狩りや、“不真面目統制”をしていることが未だに分からないのですよ。 本人は教養がないから芸術的に価値のある、国際的にも認められている葛飾北斎の絵まで記事の中に表示することを禁止してる。 だけどねぇ、10年も待たなくても、3年も経ってみれば、自分が馬鹿やってた事が判るようになりますよ。

マジで。。。?

それが教養を身につけた大人になるということですよ。 (微笑)

でも、アメーバ・ブログ(http://ameblo.jp/)の管理人さんに分かる時がやってくるでしょうか?

いずれ分かると思いますよ。。。僕は人間の良識を信じてますからね。。。(苦笑)

【レンゲの独り言】

ですってぇ~。。。
確かにそうですよね。
葛飾北斎の絵は国際的にも認められている芸術性の高い作品です。
その絵をポルノチックだと思うのは個人の自由ですけれど、その絵を管理人として表示できないようにしてしまうのは、人間として極めて愚かなことだと思います。
あなたは、どう思いますか?

とにかく、次回も面白くなりそうですわ。
あなたもどうか、またあさって読みに戻ってきてくださいね。
では、また。。。

ィ~ハァ~♪~!

メチャ面白い、

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こんにちは。ジューンです。

何をもって言葉狩りとするのでしょうか?

差別そのものと同様、

言葉狩りは、用語が使用された場合ごとの

関係者の主観に基く部分が大きいですよね。

規制が過剰あるいは

不適切な場合が多いようです。

たとえば、かつて、フルーツブログでは

「セックス」が禁止語でした。

「セックス」を禁止用語にするなんて、

ちょっと考えられませんよね。

呆れて開いた口がふさがりませんわ。

葛飾北斎の漫画を表示禁止にするのも

「セックス」を禁止用語に指定するほど

滑稽だと思います。

あなたも、滑稽な事をすることはあっても、

愚かな人間にだけはならないでくださいね。

うふふふふふ。。。


 
ところで、英語の面白い話をまとめました。

興味があったら、

次のリンクをクリックして

読んでください。

■ 『あなたのための 楽しい英語』

■ 『性の俗説 (2008年3月4日)』

とにかく、今日も一日楽しく愉快に

ネットサーフィンしましょうね。

じゃあね。

コメント / トラックバック2件 to “蛸と表現の自由”

  1. 写真狩りでワロタ « Denman Blog Says:

    […] ■『蛸と表現の自由』 […]

  2. ヌードと写真狩り « Denman Blog Says:

    […] 『蛸と表現の自由』(Denman Blog)に掲載 […]

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