原節子の日の当たる面と影


 
2010年9月8日 (水曜日)
  
 
原節子の日の当たる面と影
 
 
あら、見たのね
  
 

Subj:小百合さん、おはよう!

梅雨明けが待ち遠しいね。

もうすぐだよ!

きゃはははは。。。

Date: 15/07/2010 9:47:44 AM
Pacific Daylight Saving Time
日本時間:7月16日(金)午前1時47分
From: denman@coolmail.jp
To: sayuri@hotmail.com
CC: barclay1720@aol.com

昨日(7月14日)午後3時に町子さんがやって来ましたよう。
旦那は病院へ定期検査に行ったとか。。。

仕事の話は30分ほどで、後は、いつものように日本の事を楽しく語り合いました。
きゃははははは。。。
小百合さんにも興味のある話では、
京都に「稲根」と書いて“イネ”と呼ばれる地区があるんだって。
そこは、言ってみれば、新興別荘地らしい。
開発業者がお金持ちを狙って開発を進めて別荘を数多く建てたという。

町子さんの友達が、そこに一戸建ての別荘を買ったのだけれど、
今では旦那も亡くなり手放そうとしている、と言う。
ところが、300万円でも買い手が付かないと言うのだよ。

一体どうなっているんだろう?
300万円では、新車の値段と、さほど変わらないじゃないの?

最近、日本の不動産は値段が下がって、バンクーバーの方が日本と比べて不動産が高くなったと言う。

それに、バンクーバーの街がにぎやかになったとビックリしていたよう。
この時期には、町子さんは日本に滞在していることが多くて、7月にデンマンストリートを歩くことはなかったと言うのだよ。
3時ちょっと前に車がジュジュつなぎに並んで、人通りも激しくなったと言う。

僕の目には、10年ほど前と、それほど変わっていないのだけれど、言われてみれば、車体に韓国語で書いてある観光バスが通ったりするから、確かに観光客が以前よりも増えたようだ。

今年、バンクーバー冬季オリンピックの影響でバンクーバーが脚光を浴びて、日本人にも極めて人気のある観光スポットになっているらしいよ。
町子さんの娘の則子さんが英語学校でホームステーなどの斡旋をしているのだけれど、去年は暇だったのに、今年は毎日午後11時頃まで残業しているそうだよ。
それだけ日本からの語学留学生が増えたと言う。
これも、冬季オリンピックでバンクーバーに人気が出たと町子さんは言うのでした。

別荘地の話題から、京都に「おそめ御殿」を建てた“おそめさん”の話が出ましたよう。
僕は、ちょうどバンクーバー図書館から『おそめ』と言う本を借りている。

“おそめさん”という人は昭和30年代に川口松太郎の小説『夜の蝶』のモデルとして騒がれた京都育ちの魅力的な女性です。
京都ばかりか銀座にもバーを出して、京都と東京を飛行機で往復する生活を送った人で、「空飛ぶマダム」と呼ばれた人なのですよう。
現代日本人の“先駆け”となるような女性です。

嵯峨野にある祇王寺の庵主・智照尼さんとも親交があったらしくて本の中には、おそめさんと、智照尼さん、川口松太郎さんが寺の前で並んで写っている写真が貼ってあります。
町子さんも貴重な写真を眼にするように、ビックリしたような、感心したような声を上げて眺めていましたよう。

小百合さんが居たら、町子さんと一緒に延々としゃべりまくったでしょうね。
きゃははははは。。。
話は尽きませんでしたが、旦那から電話がかかって帰ってゆきました。
じゃあ、小百合さんも、「空飛ぶ軽井沢タリアセン夫人」になって、カナダと日本を往復するような第2の人生を楽しんでね。

時間があったら次の記事でも読んで気分転換してね。

『参院選の天国と地獄』

(2010年7月15日)

タグ: ネット市民のコメント, ネット市民の関心, ネット市民の反応, 現職大臣の落選, 谷亮子, 千葉景子, 参院選, 参院選の天国と地獄, 参議院選挙, 民主党の問題点

カテゴリー: デンマンさんが登場, ニュース・時事問題, 健全なる批判, 卑弥子さんが登場, 小百合さんが登場, 小百合物語, 政治・政局・政策・政党, 故事・古言, 病める日本, 笑い話・ユーモア・コミック, 自殺, 衆議院選挙・参議院選挙, 2ちゃんねる

過ぎ去った参院選の話だけれど、結構、面白いよ。  
じゃあ、またねぇ。

デンマンさん、どうしてまた7月のメールなどを持ち出してきたのですか?

僕は往年の大女優の原節子さんのことを書こうと思っていたのですよう。 それで、記事の出だしにどのメールを引用しようかとして読んでいたら、“おそめさん”が目に付いた。 彼女は昭和30年代に川口松太郎の小説 『夜の蝶』 のモデルとして騒がれた京都育ちの魅力的な女性なのですよう。

きれいな人ですわね。

小百合さんもそう思いますか。。。本を読むと確かに男にとって魅力的な人ですよう。

上の“おそめさん”の写真は本の表紙ですか?

そうです。表紙の上半分です。

16番の本ですわね。。。6月28日に借りて、返したのが8月9日ですか?

いや、また借りたのですよう。

『漱石とグールド』のすぐ下です。

2度まで更新できるのでしたよね?。。。で、8月30日に返したのですか?

いや。。。また借りたのですよう。 くどくなるから、リストは貼り出さないけれど。。。

それ程面白い本なのですか?

嵯峨野にある祇王寺がでてくるのですよう。 祇王寺のことは、『小百合物語』でも何度も出てきたのです。 覚えているでしょう?

あのねぇ、祇王寺の庵主・智照尼さんと“おそめさん”は親交があったらしいのですよう。 二人が写っている写真も本の中にあります。

つまり、祇王寺の記事を書くために本を借りているのですか?

まあ。。。そう言う事ですよう。 祇王寺の庵主・智照尼さんには、実に興味深いエピソードがあるのですよう。 瀬戸内寂聴さんが尼になったこととも関係ありそうなのですよう。

。。。で、“おそめさん”と女優の原節子さんが関係あるのですか?

いや。。。直接の関係はないけれど、“おそめさん”が有名になった昭和30年代に原節子さんも映画の世界で活躍していた。 その頃の映画が『秋日和』なんですよう。

秋日和

『秋日和』は、小津安二郎監督による1960(昭和35)年製作の日本映画。
日本では同年11月13日に松竹の配給で公開された。
英語題名は『Late Autumn』。
1960年度キネマ旬報日本映画ベストテン第五位。

戦後、鎌倉に暮らし里見弴と親しくしていた小津が、里見の原作をもとに共同でシナリオ化した作品で、この趣向は『彼岸花』(1958年)に続いて2本目。
長年、多くの小津作品で娘役をつとめてきた原節子が初めて母親役を演じ、端役で登場した岩下志麻は本作で小津に見出されて『秋刀魚の味』のヒロインに抜擢される。

ローポジションでカメラを固定して切り返す独特の画面や、風景カットの挿入など全編小津スタイルで撮られているが、小津が生涯扱った「父と娘」というテーマではなく、「母と娘」の話になっているところが、他作品との違いになっている。
いわば『晩春』の父娘を、母娘に置き換えた設定である。

あらすじ

原節子(左)と司葉子

亡友三輪の七回忌に集まった間宮(佐分利信)、田口(中村伸郎)、平山(北竜二)の三人は、未亡人の秋子(原節子)とその娘アヤ子(司葉子)と談笑するうち、年頃のアヤ子の結婚に話が至る。
三人はなんとかアヤ子を結婚させようと動き始めるが、アヤ子は母親が一人になることが気がかりでなかなか結婚に踏み切れない。
間宮の紹介で知り合った後藤(佐田啓二)とアヤ子がお似合いだと考えた三人は、アヤ子が嫁ぐ気になるためにはまず母親の秋子が再婚することが先と思うが思い通りにいかず、自分が秋子の再婚相手として話が進んでいると勘違いした平山は一人有頂天になる。

そのうち、母親が再婚すると勘違いしたアヤ子は、同僚の佐々木百合子(岡田茉莉子)に相談し、憤慨した百合子は間宮、田口、平山を一堂に会させて散々にやりこめる。
間宮らの説明を聞いてようやく百合子の誤解も解け、母娘の結婚話が進むことになる。
しかし母秋子は娘と二人で出かけた旅先で、自分は一人で生きていく決意を伝え、娘の背中を押す。
娘の結婚式を終え、アパートに戻った秋子は、微笑を浮かべ、一人になった部屋で静かに床に就く。

出典:
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

デンマンさんにとって思い出深い映画なのですか?

いや。。。それ程思い出深い映画ではありません。。。ただ、上のリストにも載っている『絢爛たる影絵』の中で著者の高橋治さんが次のように書いていたので気になったのですよう。

語呂合わせに拘るようだが、『晩春』 『麦秋』 『東京物語』の夏三部作では二作の題名も示しているように小津の世界は夏なのである。それが小津の死の前の三作ではがらりと様変わりする。
『秋日和』 『小早川家の秋』 『秋刀魚の味』。 秋三作になっている。 このことに気づいた時、私はある寒さを覚えた。

思えば夏三部作が作られた頃、昭和28年について述べたように、大船撮影所の季節も盛夏だったのだ。
秋三部作の中(うち)二作に原は登場している。 『秋日和』、三輪秋子。 『小早川家の秋』、小早川秋子。
偶然だろうか。 そうは思えない。 映画作家は小説家にくらべて遥かに名前に拘る。 何故なら、読まれる小説と違って、名が映画の中で発音されるからなのだ。

秋二作の秋子は、かつての三人の紀子と明らかに違っている。巣立って行く紀子ではなく、耐える秋子を原は小津に求められた。 それは、無残にも、老いが原にも訪れたからだろうか。 小津の人生観照に変化が生じたからだろうか。


206-207ページ 「絢爛たる影絵 – 小津安二郎」
著者: 高橋治 2003年3月6日 第1刷発行
発行所: 株式会社講談社

上の文章の中のどこが気になったのですか?

あのねぇ、小津監督と一緒に仕事をした脚本家の斎藤良輔さんが次のように言っているのですよう。

監督ってのはおかしなもんだよ。シナリオの打合せをしている時に、女の役名と自分の惚れている女の名とが入りまじるんだ。
小津ちゃんにも、何度もそんなことがあったよ。 えっと聞き直すと、慌てて役名に戻るんだ。

つまり、“秋子”という名前に小津監督は拘った。

その“秋子”という名前が小津監督が惚れた女の名前だと。。。?

実は、上で引用した文章のすぐあとに僕が『銀幕の愛』で引用した次の文章が続くのですよう。

某という女の人がいる。小津との間に男女の濃密な年月があった。恐らく、栄女との愛を二人が埋め去って、貴重な理解を手にした頃からだろう。あるいは数年を経てからかもしれない。いずれにせよ、秋三部作の頃、その人は小津の身辺にいた。
その人は撮影所に近い世界にいたが、所内の人ではない。だが、あることで私はその人を知っていた。インタヴューの申し入れにひどく慎重にその人は対処した。

 (中略)

私が一番聞きたかったのは、二人きりになった時小津を、その人がどう見ていたかということだった。聞く言葉を選ぶより早く答えが返って来た。
「二人きりになって、甘えたと言う記憶が全くないんです。先生が全然そんなところを見せなかったからだろうと思います」

常の男なら女の胸にあずけられるものも、あるがままに見せることは下衆(げす)と小津は秘め抜いてしまったのだろうか。それとも、見せるのは生涯栄女一人と小津が厳しく自分を持したのだろうか

 (中略)

「…愛するっていう言葉を一度も聞いたことがないんです」
いうと同時に、見る見る目がうるんだ。堰を切ったようにいうことが乱れ出した。

「通常の男女の手続きは一切かけていました。ただ、伸びて来る手があるだけ…。でも、本当は私のことが好きだったんです。… 天下の小津安二郎にはふさわしくないと思っていたんでしょう。それが感じられる分、私も意地になって、私のことを公にしろとは言えなかったのです。… 多くの人があの人をとりまいていたでしょう。気づかれてたまるかと一生懸命背骨をまっすぐにして。でも、誰かが気づいてほしい。引っ込みがつかないほどの噂になってほしい。いつもそう考えていました」
 
 (中略)

「便利な女だったんですね。…私って、あの人にとって」

 (中略)

男と女の間では、濃密な年月を持った事実が、千万言の愛の言葉よりも、世間的な体裁を整えることよりも遥かに深い。小津はそんな不逞なことを考え兼ねない男だ。しかし、女の人にそれをわかれというのは無理だろう。

聞くだに辛いことがある。小津の第一回目の入院も、再入院も、その人は人伝の噂で聞かされた。一般の見舞い客のような顔で枕頭(ちんとう)に立つまでに何日もの日が流れた。その人は一人きりで病む小津をみとった時間は全くない。
小津の日記は事実だけを簡潔に書きとめたもので、感情的な記述が殆どない。乾ききっている。
その人のことを書きとめる時にも、この原則から外れなかった。
ただ一ヶ所だけ例外がある。
“X女泣く” 昭和30年のある日にそう書かれている。
勿論、なにを訴えて泣いたのか小津は書いていない。


207-210ページ 「絢爛たる影絵 – 小津安二郎」
著者: 高橋治 2003年3月6日 第1刷発行
発行所: 株式会社講談社

『銀幕の愛(2010年8月26日)』に掲載

つまり、すぐ上の文章の始めに書いてある某女という人の名前が“秋子”さんではないのか!? もし、そうでないとしても、高橋さんが言いたかったのは小津監督が『秋日和』の中で描き出したかったのは某女の「耐える姿」だったのではないのか?

確かに次のように書いてありますわね。

耐える秋子を原は小津に求められた

小津監督は某女の耐える姿を原節子さんに演じさせたと、デンマンさんは考えるのですか?

いや。。。僕が考えていると言うよりも、著者の高橋さんが本の中で、そう言おうとしているように思えるのですよう。

。。。で、その事と記事のタイトルがどう関連しているのですか?

あのねぇ、高橋さんの本を読んでいると、原節子さんのイメージがなんとなく湿っぽくって寂しそうなのですよう。 なんだか原さんの影の部分だけが語られているような気がしてならなかった。

実際の原さんは、そうではないとデンマンさんは思うのですか?

いや。。。僕は実際の原さんと会った事もないし、話したこともない。 映画の中で見ただけだから実際の原さんの性格を知るすべはないですよう。 でもねぇ、上のリストの12番に載っている『キネマの美女』の中に次の談話を見つけたのですよう。

本当は気さくな女だった原節子

池部良(俳優): 僕が昭和16年に東宝に入ったとき、砧(きぬた)の撮影所に俳優館があって、演技課ってとこへ行ったんです。だるまストーブがあって、そいつにぺったんこにくっついた大きな、若い女優さんがいる。 どこかで見たような綺麗な人だと思ったら、これが原節子さん。首を前に出して手招きするの。「僕ですか」って言ったら、「あなた」って…。「は?」 「まあ、ほんとだ。島津(保次郎)先生が言ってるように、デコちゃんが言ってるのと同じね」って。 そのまま間抜けな顔をしていたら、「まるでモヤシみたいね」なんて。 「これからモヤシさんて呼ぶわね」。それが原さんと会った最初。 だから原さんは、聖女であるとか、雲の上の人みたいに皆さん考えるけど、僕には「こんちきしょう」みたいな感じ(笑)。本当はざっくばらんというか、気さくな方でね。

中野翠(コラムニスト): 私がもの心ついたとき見たのは『ノンちゃん雲にのる』の原節子だから。鰐淵晴子のお母さん役だったから…。長い間ずっと、なぜそんなに騒がれるのか分からなかった。 大人になって小津監督の『東京物語』や木下監督の『お嬢さん乾杯!』などを見て、やっと分かった。

池部: 後ろから見たら、大きなお尻じゃない?「原さん、すごいですね」って言ったら、「見たのね?」なんて(笑)。

中野: やっぱり他の女優さんに比べて、断然体格がいいというか、大きかったですか。

池部: とにかく立派な体してたなあ。

中野: 骨格がしっかりしてるという感じ。 ドイツの女の人みたいですよね。


204ページ 『キネマの女』 編者: 文藝春秋
発行所: 株式会社 文藝春秋
1999年5月30日 第1刷発行

これを読んだら、原さんの明るい面を見たような気がしてホッとしましたよう。

そうですね。。。誰にでも日の当たる部分と影の部分がありますからね。。。

【卑弥子の独り言】

ですってぇ~。。。
あたくしは日の当たる部分がたくさんあるのでござ~♪~ますわ。
うふふふふふ。。。
あなたはいかがですか?

次回も、面白いお話が続きます。
だから、あなたもどうか、また明後日、読みに戻ってきてくださいましねぇ。
では、またぁ~。。。

 
メチャ面白い、

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こんにちは。ジューンです。

わたしはデンマンさんの記事を読むまで

原節子さんという女優さんを

知らなかったのです。

印象がどことなくイングリッド・バーグマンに

似ているなと思いました。

でも、私生活の面ではまったく違う生き方を

二人は採っていますよね。

小津安二郎・監督が亡くなると

原さんは世間からまったく姿を消してしまうのです。

まるで古い日本の「殉死」を思わせるような

壮絶なものをわたしは感じました。

やっぱり、原節子さんはきわめてユニークな

女優さんだと思います。

ところで、英語の面白い話をまとめました。

興味があったら、

次のリンクをクリックして

読んでくださいね。

■ 『あなたのための 楽しい英語』

■ 『心にジ~ンとくる動物感動物語』

とにかく、今日も一日楽しく愉快に

ネットサーフィンしましょう。

じゃあね。

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