菊とサクラ


 
 
2012年2月24日 (金曜日)
 
 
菊とサクラ
 
 
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東アジアのなかで、菊の花をいちばんよく食べるのは、日本のようだ。
食卓専用の菊花の品種が開発され、成果市場で野菜の一種として流通しているのである。


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「つま菊」というのは黄色の小菊で、もっぱら刺身のつまに使われ、口に入れて食べる人は少ない。
しかし、菊の花は腐敗を防ぎ、毒消しとなるので、刺身にそえると食中毒を防ぐ効果があるという。
愛知県の豊橋市周辺が「つま菊」の産地である。

花を食べる「食用菊」として、江戸時代後期につくられた品種が阿房宮(あぼうきゅう)である。
東北地方で栽培されるが、商品としての栽培のほか、庭に植えられて、秋の家庭料理に登場する。

花弁を酢水でさっとゆで、水気を取って料理する。
しゃきしゃきとした歯ざわりと、色の美しさ、高雅な香りを楽しむ、日本的な食の美学を代表する食材である。

酢であえた菊膾(なます)は芭蕉の好物であり、「蝶も来て酢を吸う菊の膾かな」という句がある。


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赤字はデンマンが強調のため。
読み易くするために改行を加えています。
写真はデンマン・ライブラリーより)


15ページ 『ニッポンの食卓』
著者: 石毛直道
2006年3月20日 初版第1刷発行
発行所: 株式会社 平凡社

デンマンさん。。。どうして菊の花を取り上げたのですか?

菊膾ですよ。。。この部分を読んでねぇ、急に懐かしくなったのですよ。

菊膾がですか?

そうなのですよ。。。僕が子供の頃、お袋がよく菊膾を作ったのですよ。

デンマンさんのお母さんは芭蕉のように菊膾が好物だったのですか?

僕の思い出に残るほどだから、お袋の好物の一つだったのでしょうね。 でも、お袋の好物と言えば何と言っても「新ジャガ」でしたよ。

「新ジャガ」ってぇ、その年初めて取れるジャガイモですか?

そうです。。。お袋は生まれも育ちも農家だったから、「新ジャガ」は子供の頃からの好物だったのでしょうね。 僕が小学校から帰ってくると、たぶん実家で取れた「新ジャガ」を分けて貰ったのでしょう。。。釜一杯に「新ジャガ」を入れて洗濯板でゴシゴシ、ゴシゴシとかき混ぜるようにしてジャガイモを洗い、泥と皮を洗い落としてから、竈(かまど)にかけて「新ジャガ」を蒸(ふか)すのですよ。

あらっ。。。デンマンさんの小学生の頃には、竈が家にあったのですか?

僕の家にもテレビ、炊飯器、洗濯機が入り始めた頃で、使わなくなった竈が物置にまだあったのですよ。 それを使って、お袋は昔を懐かしむように「新ジャガ」を竈で蒸(ふか)して、子供の事など忘れたように、旨そうに食べていた姿が僕の瞼(まぶた)の裏に焼きついていますよ。

デンマンさんも、お母さんと一緒に食べなかったですか?


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僕は好物と言うほどジャガイモが好きじゃないから、幸せそうに、旨そうに、夢見心地で食べているお袋の姿を見ているだけで、腹が一杯になりましたよ。 それよりも菊膾の方が、今の僕には「日本的な食の美学」として強烈な思い出となって蘇(よみがえ)って来るのですよ。

バンクーバーには菊の花は無いのですか?

探せばあるのだろうけれど、ダウンタウンでもスタンレーパークでも菊の花を見かけたことがないですよ。 僕は園芸が趣味じゃないから自分で菊の花を栽培しようとまでは思わない。 ただ、本などを読んで菊の花に出くわすと懐かしいですよ。 それに、菊といえば、やっぱり「菊ちゃん」の思い出ですよ。

菊ちゃんの愛の世界
 
 

僕は自分の部屋でこっそりと輸入品の“Playboy”を眺めていたんですよ。

デンマンさんがいくつの頃のお話なんですの?

中学1年か2年生の頃ですよ。僕の知り合いが引っ越すので欲しければやるけど持って行くか?と言ったので、もうワクワクしながら、10冊ほど持ち帰ってきたんですよ。当時は検閲があって“毛”は見せてはならなかった。だから、黒いインクであの部分が丸く塗りつぶされていたんですよ。僕はどうにかして、あのインクを取り除くことができないものかと、いろいろなもので試してみましたよ。

デンマンさんは研究熱心なんですのねェ~。

レンゲさん、半分呆れていますねェ~~?へへへ。。。とにかく、性に目覚めた頃で、好奇心が旺盛でしたからね。いろいろなもので試したけれど、どうにもインクを取り除くことが出来ないんですよ。僕は、どうしたらいいものか?。。。そう思いながら気に入ったページの(黒いインク以外に)一糸もまとわぬ女性の写真を眺めていたんですよ。

それで。。。

無我夢中だったんでしょうね。菊ちゃんが僕の部屋に入って来たことも僕は分からなかった。お袋だと思って、一瞬、びっくりして僕は肝をつぶしましたよ。お袋は買い物に出かけた、と言うんですよ。菊ちゃんは余りハッキリと言葉が話せないんですよね。僕の名前もハッキリとは言えない。アキラではなく“アキィ~ヤ”と言うんですよ。

その菊ちゃんの表情はどうなんですの?知能が遅れていることが分かりますの?

いや、普通の人と変わらないですよ。だから、いやなセールスマンが来たりすると、お袋は菊ちゃんだけを残して隠れてしまう事がありましたよ。初めての人は菊ちゃんを見ても知能が遅れているとは思わないから、まともな大人に向かうような話し方をしますよ。菊ちゃんもそのような話し方をされると、うれしいんですよね。それで、天気の事から始まって、世間話をし始めるのだけれど、とにかく、僕の名前がまともに言えないほどだから、10分もすると、この人は知能が遅れているというのが分かるんですよね。そう言う時のセールスマンの表情の変わり方を見る事はいつ見ても飽きないものでしたよ。へへへ。。。。

デンマンさんは、いやな趣味をお持ちですのね?

セールスマンの知能が分かって面白いですよ。中には、菊ちゃんの知能が遅れているのが分からない奴が居て、早々に品物の説明をする愚か者が居るんですよ。菊ちゃんは何を言われているのか分からないけれど、一生懸命相槌を打つ。セールスマンも売りたくって仕方ないから、一生懸命に説明する。。。この様子を眺めているのは、どんな漫才を聞くよりも面白かったですよ。。。へへへ。。。

分かりましたわ。それで、菊ちゃんとどのようなことが。。。?

そうですよね。へへへ。。。その話をしようとしたんですよね。僕は、ハッと思って菊ちゃんをじっくりと見ましたよ。インクを取り除かなくても、そこに実物の健康で成人した見ごたえのある女性の体を持った菊ちゃんが居るではないか!。。。“灯台下(もと)暗し!” そう思ったわけなんですよ。

それはデンマンさん、いけない事ですわ。

僕だって、いけない事だとは分かっていましたよ。でも、好奇心がムラムラと湧き上がってきてしまった。それで、“Playboy”のページを菊ちゃんに示して、いろいろと説明したんですよ。“どう、菊ちゃん、きれいな女の人が写っているでしょう。菊ちゃんだって、このようにきれいなんだよ。だから、菊ちゃんも裸になって見せてくれない?” 菊ちゃんは僕になついていて、僕の言う事なら、たいていの事は、“あい、。。。あい、。。。”と言って、聞いてくれるんですよ。むしろ、喜んで僕の言う事に従うんですよ。

それで、菊ちゃんは裸になったんですの?

ところが、この時ばかりは、僕が何と説得しても首を縦には振りませんでしたよ。あとで考えてみれば、お母さんからしっかりとした“家庭教育”を受けていたんでしょうね。菊ちゃんのお母さんはしっかりした人でしたから。。。菊ちゃんを特殊学校にはやらなかったけれど、必要最低限の教育はしていたようです。つまり、自分の体の中で見せてはならないモノは見せてはダメ。触れさせてはいけない所は触れさせてはいけない。そういう女として守らなければならない事はしっかりと教えていたんですよね。あとで僕は反省したんだけれど、しみじみとそう思いましたよ。

それで、デンマンさんはどうなさったんですの?

僕だって、そう思い立ったらぜひとも菊ちゃんの“桜の花”を見てみたい。もう何が何でも見てみたくなったわけですよ。

それで、。。。?

僕は精一杯説得したんですよ。僕が余りにも一生懸命になっているので、菊ちゃんも本当に困ってしまったようでしたよ。“ね、。。ねっ。。。菊ちゃん、いいよね?だから、脱ごうねェ。” 僕は本当に一生懸命になって説得している。お願いしているわけですよ。菊ちゃんにだって、僕の熱意が通じている。それで、菊ちゃんは、すっかり困ってしまっている。しかし、埒(らち)があかないんですよ。

それで、どうなさったんですか?

菊ちゃんは一向に脱ごうとしない。僕は、イライラしてきて菊ちゃんのスカートのすそをたくし上げたんです。そして見たのがこの写真のような“おばさんパンティー”だったんですよ。でも、まさにこのようにフィットした見ごたえのあるもので、思わず僕は生唾をごくりと飲み込みました。心臓が口元まで飛び上がってきたような息苦しさを感じて、目がくらくらしてきましたよ。でも、菊ちゃんだって、大変な思いをしていたんですよね。“もう、それ以上は止めてくれ、。。。あたしは死んでしまう。。。。” そういう感じで、オロオロしているんですよ。泣き顔になって、しゃくりあげているんですよね。体を震わせて、声を殺して泣いているんですよ。僕はバケツの水を頭から浴びせられたようにハッとなりました。やはり、良心があったんですよね。してはいけないことを無理やり菊ちゃんにやっていた。“悪かったよな。。。” 僕は謝りましたよ。

それでどうなったんですの?

僕だって、菊ちゃんと一線を越えようなんて思っても居なかった。ただ、菊ちゃんの“桜の花”を見たくなった。しかし、菊ちゃんが“家庭教育”を受けていた事までは僕は知らない。7歳の「女性」だから、僕になついている菊ちゃんに頼めば見せてくれると思った。中学生の浅はかな頭だったんですよね。“女の操”を初めて感じさせられましたよ。

菊ちゃんは、その後どうしたんですの?

僕は、菊ちゃんという人を改めて見直しましたよ。しかも、そのあとで、僕の部屋にお盆の上にお茶とおやつの“八橋(やつはし)”を載せて入って来たんですよ。時々、お袋に言われて、僕の部屋にそうやっておやつを持ってきてくれたんです。でも、その日は買い物に行ってお袋は居ませんでしたからね。菊ちゃんが自発的におやつを用意してくれたんですよ。僕は本当に菊ちゃんにすまない事をしてしまったと思ったのだけれど、菊ちゃんが根に持たないで、そうやっておやつを用意してくれたことに感激しましたね。“菊ちゃん、一緒に食べようね” “あい” そう言って、菊ちゃんとお茶を飲みながら八ツ橋を食べた思い出がありますよ。

 。。。(中略)。。。

菊ちゃんは字がほとんど読めないんですよ。読めるのはせいぜい平仮名ぐらいでしょうか。だから、買い物も一人では出来ないんですよ。計算が出来ませんからね。本当にオツムは7つぐらいなんですよ。

それで。。。?

菊ちゃんのお母さんだって、何とか菊ちゃんを自立させたいと思う気持ちがあるんでしょうね。だから、買い物にも慣れさせようとして肉屋さんや八百屋さんへ買い物に出すんですよ。でもね、メモ書きを持たせるんですよ。なるべくつり銭の面倒がないようにきっちりと商品代だけのお金が買い物籠に入れてあるんです。

デンマンさんは何がおっしゃりたいのですか?

つまり、菊ちゃんは自発的に物事を考えるような事が極めて苦手なんですよ。お母さんが言った事を守って生活する習慣が出来ている。だからね、僕と気まずい事があったあとで誰からも言われなくても、お盆の上にお茶とおやつの“八橋(やつはし)”を載せて僕の部屋に持ってきてくれた。。。分かりますか?。。。僕は本当に感動しましたよ。

菊ちゃんがデンマンさんに感じていた愛だと。。。?

そう言いたい所ですが、これだけでは不十分ですよね?

まだ他にあたしに話す事があるのですか?

このあとで、僕は『風とともに去りぬ』と言うあの名画をビデオで見たんですよ。

菊ちゃんと一緒にですか?

そうですよ。 僕は英語の勉強のつもりでこのビデオを借りてきたんですよ。もちろん吹き替えなしで字幕ですよ。だから、字の読めない菊ちゃんには全く面白くはないはずなんですよ。もちろん英語が分かるはずもないですからね。

それで。。。?

この写真の名場面ですよ。僕はこの場面を何度も何度も繰り返してリプレーしたわけです。どのような事を言っているのか?このラブシーンもすばらしいけれど、この時のせりふに僕は妙に心惹かれるモノを感じたわけですよ。だから、英語の勉強もかねて何度も見たわけです。僕は菊ちゃんがそばに居るのも忘れるくらいに一生懸命に聴き取ろうとして見ているわけですよ。菊ちゃんはそのうちつまらなくなって部屋から出てゆくだろうと思っていたわけです。

それで、出て行ったのですか?

ところが僕と一緒になって一生懸命になって見ているんですよ。言っている事は何も分からないはずなんですよ。でも、僕と一緒になって一生懸命に、。。。僕と同じぐらい熱中して見ているんですよ。“菊ちゃん分かるの?” 僕がそう聞いたら、ニヤニヤってして、うなづくんですよ。しかも分かっているような表情を浮かべているんですよ。分かりっこないだろうに。。。僕はそう思っている。でも、どうなんだろうか?僕は、またムラムラっと。。。好奇心が頭をもたげてきたんですよ。

少年の頃のデンマンさんって、本当に好奇心が旺盛だったんですのね?

今だって旺盛ですよ。だから、僕はレンゲさんと。。。

なんですの。。。?

イヤ、この話をするとまた長くなるから、菊ちゃんの話だけにしておきましょうね。

言い出しておいて止めにしてしまうんですの?

だから、横道にそれると、またこの記事が長くなるでしょう?あとでゆっくりとレンゲさんに話しますよ。

分かりましたわ。それで菊ちゃんにどうしようとしたわけなんですの?

僕は、別にエッチな事をしようとした訳ではありませんよ。

だから、どうなさったのですか?

僕は菊ちゃんに尋ねたんですよ。“菊ちゃんは僕のお嫁さんになりたいんだよね?”

そしたら?

7つの女の子が大好きなお人形さんでも買ってもらえると思うように、にっこりして“あい”って返事をするんですよ。僕は言いました。“菊ちゃん、この映画の中の女の人もね、この男の人のお嫁さんになりたいんだよ。分かる?” そしたら、菊ちゃん、うなづくんですよ。

それで。。。?

僕は半信半疑ですよね。だから言ったんですよ。“じゃあ、この映画のようにキスしようか? ねっ?”

マジで。。。?

冗談で言ったわけではないんですよ。僕は菊ちゃんが本当に分かっているのかどうか?。。。マジで知りたいと思ったんですよ。

それで。。。?

そしたらね、上の写真のように眼をそっと瞑(つむ)って僕を見上げるようにしてキスを受けようとするしぐさをするんですよ。

それで。。。デンマンさんは、どうなさったんですの?

僕は、なんだか言葉にはならないような感動を覚えましたよ。7才の“女性の愛”なのだろうか?。。。菊ちゃんのキスを受け入れようとする表情を見ていたら僕はもう、誘い込まれるように唇を合わせましたよ。菊ちゃんのオツムは7才だとはいえ、菊ちゃんの体は立派な大人のものですよ。僕は菊ちゃんを抱きしめながらおっぱいの感触を胸に感じて無意識に右手でおっぱいを愛撫しようとしたんですよ。

で。。。?

そしたら、菊ちゃんは眼をガバっと見開いて、“それは絶対ダメ!”と言うような表情をして、僕から離れてしまいましたよ。まるでバネ仕掛けでしたね。キスを受け入れようとした時の期待に満ちた表情と、僕の手をおっぱいに感じて拒絶した時の表情の違いが、あまりにも対照的だったので僕には2度目の驚きでしたよ。

デンマンさんは、エッチな事をしようとしたではありませんか?

僕は、その先に進もうとは全く思っていませんでしたよ。


『菊ちゃんと八ツ橋』より
(2008年4月14)

デンマンさんは精神的にハンディキャップのある女性に対していけないことをしたのですわねぇ。

やだなあああァ~。。。地方裁判所に訴えられるような悪い事をしたわけではありませんよ。

でも、その後、またヤ~らしい事をしたのではありませんか?

しませんよう。。。もし、していたら、こうして思い出として書くことはできませんよう。

そうでしょうか?

とにかく、「憎まれっ子世にのさばる」と言われるように悪い奴ほど長生きするのですよ。 菊ちゃんは「美人薄命」ではないけれど、「とびきりの美人」ではないにしても、やはり「佳人」だったから、若くして亡くなってしまったのですよ。 そう言えば小百合さんも、そのことでメールを書いたことがありましたね。

Subj:菊ちゃんのことを

気にしてました。

Date: 10/01/2008 3:34:05 PM
Pacific Standard Time
日本時間: 1月11日 午前8時34分
From: fuji@adagio.ocn.ne.jp
To: barclay1720@aol.com

なぜか 1月7日に戻して返信。
この前から、菊ちゃんのことを気にしてました。

先日山に久々帰ってみると、お世話になった人が亡くなっていました。
その人は奥さんと2人きりの生活で
お二人の間にはお子さんがおりません。

私たちがいた時は良く里芋や いんげん。
冬でも作らない時期は ゆずなど「うちでできたものだー」 と持ってきてくれました。

そのおじさんが 亡くなってました。
私の父と同じ年でした。 

人にうらやましがられるような、贅沢もせず山で暮らす知恵だけは持っていて、たくましく生きていました。

もし、環境異変で地球に食料が出回らなくなったら、まず、私はすぐ死にます。
体の大きい主人も少しして食料がないのに絶えられず死にます。 

でも、あのおじちゃんは生き延びたかもしれません。
自給自足の生活をしていましたから。
1年に1度行くか行かないか、スーパーマーケット。
そんなの必要ない人だったから。

あんな小さい体なのにとても強かったのです。
現代人のように飛行機に乗らなくてもコンピュータを使わなくても、とても強かったのです。

デンマンさんの記事で菊ちゃんのことを興味深く読ませてもらいました。
菊ちゃんも素朴で愉快に生きていたと思います。

だから、菊ちゃんはお嫁さんにならなくても、ずーっと幸せな人生だったと思います。

病気、突然の、それはその人の人生なのだから。

小百合より


『白無垢の菊ちゃんと山の家』より
  (2008年1月13日)

『菊ちゃんを旅する』にも掲載
  (2008年4月26日)

私もかつて、このような事を書いていたのですわねぇ~。。。

小百合さんは忘れていたのですか!?

だってぇ、もう4年も前のことですわ。 ネットでは3年は一昔ですもの。。。

菊の話や“八橋(やつはし)”の話が出たりすると、僕はどうしても菊ちゃんのことを思い出すのですよ。

分かりますわ。

小百合さんも分かってくれますか?

。。。それで、サクラはどうして、取り上げたのですか?

同じ本に次のような話が出ていたのですよ。


(sakurate.jpg)

日本のハーブティーはといえば、なんといっても桜湯だ。
八重桜の花の塩漬けに湯を注ぐと、椀のなかに花が咲き、春らんまんの香りがする。

満開の桜の下にいてもあまり香りはしない。
花や葉の組織が破壊されるとバニラに似た甘い芳香を発するのだ。
そこで、花を塩漬けにして餡(あん)パンのへそにいれたり、葉の塩漬けで桜餅を巻く。
塩漬けにすることで、植物の組織を分解しているのだ。

結婚式や見合いの席では、お茶のかわりに桜湯が供される。
「お茶をにごす」ということを忌む風習からだという。

めでたく、おしゃれな日本のハーブティーとして、ふだんでも桜湯を愛飲してもよさそうだ。

赤字はデンマンが強調のため。
読み易くするために改行を加えています。
写真はデンマン・ライブラリーより)


95ページ 『ニッポンの食卓』
著者: 石毛直道
2006年3月20日 初版第1刷発行
発行所: 株式会社 平凡社

僕は桜湯って飲んだことが無いのですよ。

マジで。。。?

小百合さんは飲んだことがありますか? 

もちろんありますわよ。 お見合いのときに。。。うふふふふふ。。。

マジっすかァ~。。。?

私も、その時初めて知ったのですわ。 結婚式や見合いの席では、お茶のかわりに桜湯が供される。 「お茶をにごす」ということを忌む風習からお茶ではなく桜湯を飲むものだと。。。

でも、最近のミーハーの見合いでは桜湯など飲まないでしょう。 だいたい、そのような風習があることを知っている人など新人類には居ないでしょうから。。。

いえ。。。今でも、古い「しきたり」に拘(こだわ)る人は、けっこう居ますわよ。

そうですか?

。。。で、その風習がデンマンさんは面白いと思ったのですか?

いや。。。それよりも花や葉の組織が破壊されるとバニラに似た甘い芳香を発するという所に惹かれたのでうよ。 今度、日本に帰省するときには小百合さんとぜひ桜湯を飲んでバニラに似た芳香を味わってみたいと思ったわけですよ。

ただ、それだけのために桜湯を取り上げたのですか?

いや。。。もちろん、小百合さんと僕にはサクラとも縁がありますからね。。。

11月に桜が咲いている!

館林駅に着くと小百合さんが迎えに来てくれて「花山」へ行きました。
「花山」と呼ぶのは地元で育った40代の人たちが、そう呼ぶらしい。
館林市のガイドマップを見ると「県立つつじが丘公園」と書いてある場所です。

五月ごろ来れば、きれいな“つつじ”がたくさん咲いているのでしょう。
当然のことですが、11月なのでつつじは咲いていなかった。
ところが桜が咲いているのですよね。

11月に桜が咲いている!
ビックリしました。
上の写真ほど見事なものではありませんでした。
でも、間違いなく桜の一種です。
小百合さんもビックリしていました。
名前は分かりません。

バンクーバーやバーナビーの植物園のように名札をつけてくれればいいのに!
小百合さんは、そう言っていましたね。
ごもっともです。

旧秋元別邸(最後の館林藩主・秋元家の別邸)の菖蒲園(しょうぶえん)のすぐそばにある橋の近くに白鳥が3羽居ました。
泳ぎ疲れたのか3羽とも岸辺に上がって草原(くさはら)の上で羽を繕(つくろ)って、これから昼寝するところでした。
小百合さんは近寄るのが怖いと言うのですよう。

40代の女性の怖さを持っている小百合さんにも
こういう童女のような繊細さがあるのですよね。
小百合さんの“かわゆい”ところです。

僕は50センチまで近寄りましたが
その白鳥たちも、人に慣れているようで
全くビクビクしませんでした。

旧秋元別邸の近くに田山花袋が9歳から14歳まで住んでいたという旧居が保存されていました。

田山花袋の『田舎教師』を読んだ事がありますが、僕の記憶では、主人公は羽生の田舎にあるお寺に下宿して僕の母校・熊谷高校(当時の旧制熊谷中学)に毎日、朝4時から5時ごろに起きて4時間歩いて通っていた、というような事を読んだことがあります。
初めて読んだ時、信じがたい事をしていたものだと驚きました。
僕が通ってた頃、校長室の前の廊下にガラス張りのケースがあって、その中に旧熊谷中学校第三回卒業生の写真の中に、小林秀三(林清三のモデル)の少年時代の姿を見たことがあります。

小百合さんが卒業した館林女子高校は田山花袋の旧居から歩いて5分のところにありました。
女子高時代、校門の近くの食べ物屋さんでラーメンだか、うどんだか、あるいはカップヌードルだったか。。。
それを買って戻って来る時に校門のすぐ前で、それをぶちまけてしまい、後片付けをしなければと思ったけれど、結局、何もしないでそのままにして教室に戻ってしまった。
そんな事をいつだったか小百合さんが書いていました。

12月にバンクーバーに戻るまでに
小百合さんの面白いエピソードが、もっともっと聞けるような気がするのです。
楽しみにしていま~♪~す。

では、小百合さんに捧げる短歌を。。。

館林

季節外れの

桜咲き

かわゆいきみに

胸ときめかせ


『愛しい人(2008年11月14日)』より

どうですか、小百合さん。。。この時のことを覚えているでしょう?

忘れましたわ。

やだなあああァ~。。。せっかく僕が短歌まで詠んだのですよ。 忘れてもらっては困るなあああァ~。。。

デンマンさん!。。。、でっちあげた私のエロチックな写真まで貼り付け。。。、しかもキザな短歌まで公開して恥ずかしくないのですか?

いや。。。僕はちいっとも恥ずかしくありませんよ。

私は顔から火が出るほど恥ずかしい思いをしているのですわ。

それはちょっとオーバーでしょう! なにも小百合さんが恥ずかしがることはないのですよ。

デンマンさんは女性の繊細な心が判らないのですわ。 だから、菊ちゃんに対してもヤ~らしいことができるのですわ。

いや。。。あのねぇ~。。。僕は何も小百合さんに恥ずかしい思いをさせるために上の写真を貼り付け、短歌を公開したのではありませんよ。 今度、小百合さんと会ったら、ぜひ桜湯を一緒に飲みたい。 そうして色の美しさ、高雅な香り、日本的な食の美学を小百合さんとじっくりと味わいたいなァ~、と思っただけなのですよ。 うししししし。。。

【卑弥子の独り言】

ですってぇ~
やっぱり、キザですわよう。
あなただって、そう思うでしょう!?

ところで、桜餅は、桜にちなむ和菓子でござ~♪~ますわ。
桜の葉でつくる餅菓子では、桜の葉に餅を包み、餅に小豆の餡種を入れて甘味とするのですわ。 
桜の葉で包みますから当然、桜の香りがいたします。

桜餅は各地ごとに違う菓子があるようです。
あたくしの知る限りでは道命寺と道明寺の桜餅があるようです。

関東、東北、山陰では長命寺が伝わり、
近畿、西日本、北陸、北海道では道明寺が伝わったようでござァ~ますわ。
そのうち一つを桜餅と呼ぶところと、どちらも桜餅と呼ぶところがあるとか。。。


(sakura99.jpg)

関東では長命寺を桜餅と呼び、道明寺は道明寺と呼ぶそうですわ。

あたくしの生まれ育った京都では道明寺を桜餅と呼び、長命寺は長命寺餅と呼ぶのでござ~♪~ますわ。
道明寺餅、長命寺餅と言うこともあります。

山陰には道明寺餅、長命寺餅を桜餅として、いずれでも呼ぶようになったようです。
でも、長命寺、道明寺のいづれも桜餅と呼ばない場合もあるのですわ。

所変われば品変わると言うことでしょうね。

とにかく、次回も、面白い話題が続きそうでござ~♪~ますう。
どうか、また読みに戻ってきてくださいましね。
では。。。

ィ~ハァ~♪~!

メチャ面白い、

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こんにちは。ジューンです。

日本のハーブティーは、なんといっても桜湯だそうですけれど、

カナダ、アメリカ、イギリスではハーブティーとして

ローズティーが好まれています。

普通、ローズヒップティーと呼ばれます。

ローズヒップ(rose hip)とは

バラ科バラ属の植物の果実。

つまり、バラの実です。

ローズヒップ生産のため、バラの特定品種、

特にRosa canina(ドッグ・ローズ)が栽培されています。

ハイビスカスとブレンドしたハーブティとして飲用されることもあります。

また、ローズヒップオイルは食用油として、

ジャム、ジェリー、マーマレードにも用いられるほか、

スキンケアにも用いられます。

こんなエピソードがありました。

第二次世界大戦中、

イギリスはドイツ海軍Uボートの海上封鎖により

オレンジの輸入がストップしたのです。

ビタミンCの補給ができなくなったのです。

それで、英国の学童たちは生垣に生えている

ローズヒップの採集を命じられました。

ローズヒップティーにして飲んで

ビタミンCを補給したのですって。。。


(rosehip.jpg)

なんだか信じられないようなお話ですよね。

ところで、英語の面白い話を集めました。

時間があったら覗いてみてください。

■ 『あなたのための愉快で面白い英語』

では、今日も一日楽しく愉快に

ネットサーフィンしましょう。

じゃあね。

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