露天風呂の女神


 
 
2011年12月11日 (日曜日)
 
 
露天風呂の女神
  
 

銭湯には、一般社会がそうであるのと同じように、常識的な人間や非常識な人間、何をしても目立ってしまう人間や印象の薄い人間、周囲に気を遣いっぱなしの人間、他人のことなど一切目に入らない人間がいる。
何の根拠もなく好意を持たずにはいられない人間もいれば、何か気に入らない人間もいる。
相手のことを何一つ知らないのに、なぜあの人を嫌ったりこの人を好いたるするのだろう、とよく思う。
そして自分もまた、この人には漠然とした好意を持たれ、あの人には敵意を持たれているということを確かに感じる。
人間というのは、ただそこに存在しているだけで、他人から勝手に感情を持たれる存在なのだなとつくづく思う。

裸の人間を眺めていると、その行動のあまりの多様さに、希望か絶望かよくわからない、底なし沼のような感情に陥ることがある。
脱衣所に上がって体を拭くと、まず靴下だけを履き、しばらくして体が乾くとブラジャーをつけて上着をつけ、いつまでたってもパンツだけを穿かずにうろうろしている人。
頭にシャンプーをつけ終わると、立ち上がってわざわざ私の隣までやって来て、ものすごい勢いでシャワーを流す人。
泡だらけの頭をマッサージしながら、独り言をいって洗い場じゅうを歩き回る人。
自分の気に入った席以外には絶対座らず、そこに先客がいると隣にぴったりはりついて空くのを待つ人。
洗い場に入ってきた途端、ものすごい勢いで—あまりの勢いに、思わず止めに入りたくなるほど—性器をこすり始める人。

彼らがどんな社会生活を送っている人かは知らないのに、その人物の核心を垣間見てしまう。
だからこそ銭湯を一歩でたら、互いに街で顔を合わせたとしても素知らぬ顔をする。
それが銭湯を利用する人間の守るべき一線なのである。

赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
写真はデンマン・ライブラリーより)


142-132ページ 『銭湯の女神』
著者: 星野博美
2002年2月20日 第3刷発行
発行所: 株式会社 文藝春秋

デンマンさん…ジューンさんが「露天風呂の女神」だとおっしゃるのでござ~♪~ますか?

いけませんか?

なんだかイメージが湧いてきませんわ。

どうしてですか?

だってぇ~、露天風呂というのは純日本的なものでござ~♪~ますう。 カナダの露天風呂は水着を着て入るとデンマンさんはおっしゃったではござ~♪~ませんか?

その通りですよ。

バンクーバーからフェリーに乗って、ブリティッシュ・コロンビア州の州都・クトリア市があるバンクーバー島に行くと、西海岸には露天風呂もあるのですよ。 でもねぇ、日本のように素っ裸になって入るわけにはゆかない。 こうして水着を着て入るのですよ。

海水浴とあまり変わりがございませんわね。

その通りです。 水が温かいだけの違いですよ。 温水プールのようなものです。

。。。で、どうしてジューンさんが「露天風呂の女神」なのでござ~♪~ますか?

だから、僕は星野さんが書いた上の本『銭湯の女神』を読んだのですよ。 そして上の箇所を読みながら、ふとジューンさんのことが思い出されてきたのです。

どうして。。。?

人間というのは、ただそこに存在しているだけで、他人から勝手に感情を持たれる存在なのだなとつくづく思う。

裸の人間を眺めていると、その行動のあまりの多様さに、希望か絶望かよくわからない、底なし沼のような感情に陥ることがある。

あのねぇ、ジューンさんも日本でこうして露天風呂に入ったことがある。

あらっ。。。マジで。。。? 上の写真はデンマンさんがいつものようにコラージュしてでっち上げたものなのでしょう? うふふふふふ。。。

判りますか?

デンマンさんとも10年以上のお付き合いになりますからすぐに判りますわよ。 (微笑)

写真は確かに僕がコラージュして作り上げたものなのだけれど、ジューンさんは実際に日本へ行ったことがある。 次のような思い出を記事の中に書いていましたよ。

私はデンマンさんとご一緒に

一度だけ軽井沢を訪れたことがあります。

この湖は“Swan Lake”という

英語名がついているのですわ。

昔、宣教師の方が軽井沢に

別荘を持っていたのですって、

その家族の人たちが名づけたらしいのですわ。

10月でしたが、紅葉が見ごろになっていました。
 
 
軽井沢・雲場池の紅葉


 
 
まだ冬景色には程遠かったのですけれど、

湖にしては小さなその池のほとりに立ったら、

どこからともなく白鳥が飛んできそうな

感じがしましたわ。

そう言えば、バンクーバーの

クイーン・エリザベス・シアターで

デンマンさんとご一緒に

バレー『白鳥の湖』を見たことがありましたわ。
 
 

 
 

 
 
あの時のチャイコフスキーの曲が

聞こえてきたものですわ。

それで、私はいつになく

感傷的になったことを覚えています。


『愛と死のオーラ』の脚注より
(2011年12月5日)

この時にジューンさんは露天風呂にも入ったのでござ~♪~ますか?

そうなのですよ。 この時のジューンさんの存在と、それを目にした日本人の反応を見た僕は、星野さんの文章を読んで思わず、その時の僕の感想が書かれていたと思ったものですよ。

つまり、その様子を見てデンマンさんは「希望か絶望かよくわからない、底なし沼のような感情に陥」ったのでございますか?

その通りですよ。 もう10年以上も前の話ですよ。 当時はヘアヌードも解禁前だった。 だから、金髪外人女性が素っ裸で露天風呂に現れたら田舎のおじさんやおじいさんはめちゃビックリしたのですよ。

マジで。。。?

このような時にウソやデマカセを言えませんよ。

でも、上の写真は金髪ではなくて黒髪ですわ。

だから、その時のエピソードがあったので、それ以来ジューンさんは髪を黒髪に染めたのですよ。

それほど衝撃的なエピソードなのでござ~♪~ますか?

そうですよ。 なにしろジューンさんはヌーディストビーチに行き慣れているから、まったく裸に対する恥ずかしさを知らない。 知らないと言うよりも裸に対して極めて鈍感になっている。 だから、アソコを隠そうとする気がまったくない。 しかも、根っからフレンドリーなところがあるから、知らない男が露天風呂に入ってきても、全く警戒しないでニコニコと笑顔を浮かべてしまう。 

ジューンさんってぇそれほどフレンドリーなのでござ~♪~ますか?

そうなのですよ。 僕を含めて日本人に対しては好感を持っている。 僕が学生時代は「金髪ショー」と呼ばれるストリップショーも、日本人の女の子が髪を金髪に染めて、それでステージに立つのですよ。 バカバカしいものでしたよ。 そのような時代に育った人たちが、実物の金髪の白人女性がアソコを隠しもしないで笑顔を浮かべて露天風呂に入ってきたら田舎のおじさんやおじいさんは、もう度肝(どぎも)を抜かれてしまいますよ。

それで、そのおっさんたちは、どのような反応を示したのでござ~♪~ますか?

ジューンさんの笑顔を見てニッコリと笑い返した人など一人として居ませんでしたよ。 もう。。。何と言うか。。。火星人か宇宙人の女が突然現れたような。。。誰もが目の玉をムキムキして。。。あるおじさんは石の地蔵になったように身を硬くしたまま、催眠術にかけられたようにボーっとしてジューンさんの姿に見とれている。 そして、またある人は、ジューンさんの全身から立ち上る後光のような。。。オーラを感じて、あまりにも恐れ多いと、まるで仏様か観音様が、この世に現れて、このまま見ていたら目がつぶれてしまうと思うのか? こそこそと風呂から出て行ってしまう。

マジで、、、?

露天風呂に留(とど)まっている人も、もう話を止めて隅の方に隠れるようにして、時々チラリ、チラリとジューンさんを盗み見て、そのうち出て行ってしまった。 「デンマンさん。。。どうしてみんな出て行ってしまうの?」 ジューンさんは訳が判らないから不思議な顔をして僕に尋ねる。

デンマンさんが説明してあげたのでござ~♪~ますか?

そうですよ。 それ以来、露天風呂に入る時には、なるべく目立たないように髪を黒髪に染めて、手ぬぐいで前を隠すようにして、他の日本女性のように恥ずかしそうにしながら入るようになったのですよ。

それで注目されなくなったのですか?

いや。。。そのような小細工をしてもダメでしたよ。 ジューンさんは、とにかくギリシャの女神像のようにボインな肉体を持っているから、日本人の女性と比べてどうしても目立ってしまう。 どこへ行っても露天風呂に入って日本人の眼を惹かないことはありませんでした。

人間というのは、

ただそこに存在しているだけで、

他人から勝手に感情を持たれる

存在なのだなとつくづく思う。

僕も、ジューンさんと田舎のおっさんたちの反応を見ながら、しみじみとそう思いましたね。

でも、上の本に書かれているニュアンスとは微妙に違うように思うのですけれど。。。

10人10色ですからね。。。僕は上の箇所を読んでジューンさんのことが思い出されてきたのですよ。

。。。で、その事を言うために、あたくしを呼び出したのでござ~♪~ますか?

違いますよ。 そのことだけじゃありませんよ。

他に何が。。。?

洗い場に入ってきた途端、

ものすごい勢いで—あまりの勢いに、

思わず止めに入りたくなるほど—

性器をこすり始める人。

このように書いてあるでしょう?

そうですわね。。。これってぇ、公衆浴場の中でする事ではないと思いますわ。

卑弥子さんでも、そう感じるのですか?

もちろんでござ~♪~ますわ。

あれっ。。。卑弥子さんが、そう言うとは思わなかったなァ~。。。

どうしてでござ~♪~ますか?

だってぇ~。。。卑弥子さんは、もっとすごい事をしたでしょう!?

あたくしがですか?。。。もっとすごい事をですか?。。。いったい、どのような事をしたと、デンマンさんはおっしゃるのでございますか?

やだなあああァ~。。。とぼけないでくださいよ! んもお~♪~。。。忘れたわけじゃないでしょう! 次のようなことですよ。。。

ユニークな女心を持った卑弥子さん

僕はねぇ、卑弥子さんがヨガをする、と言うから、当然このような事をするものだとばっかり思っていたのですよ。

この型もやりましたわ。

でも、最初にやったのは、そのような静かで落ち着いた姿勢ではなかったのですよゥ。んもお~

僕がいい気持ちで露天風呂に浸かっている時に、卑弥子さんは急に外に出たのですよ。ガバァッと立ち上がって。。。そして、さも自慢そうに言ったものですよ。“デンマンさん。。。デンマンさん。。。見て。。。見てぇ~。。。あたくし。。。あたくし、このような事までできるのでござ~♪~ますわよゥ。” 僕は、一体、卑弥子さんが何を始めるのか?とあっけにとられて見ていると、次のような驚くべき姿勢をとったのですよ。

僕は風呂に首まで浸かったままで、口をあんぐり開けて見上げましたよ。


 
 
すっげぇ~♪~
 
 
 

僕は内心、本当に驚きましたよゥ。心臓麻痺を起こして死んでしまうのではないかと、ボクは。。。僕は。。。念仏を唱(とな)えたほどですよ。

いいえ、デンマンさんは決してそのように驚いていませんでしたわ。

ん。。。? 僕が驚いていなかったぁ。。。?

デンマンさんは少しも驚いていませんでしたわ。

ど。。。ど。。。どうして、分かるのですか?卑弥子さんは上の画像でも分かるとおり、僕とは反対方向に顔が向いているのですよ。僕の様子を見ることができなかったはずですよ。

あたくしはちゃんと見ていたのですわ。

まさかぁ~。。。頭の後ろに目が付いていない限り僕の様子は見えないはずですよ。。。んもお~~。。。いい加減な事は言わないでくださいよゥ。

デンマンさんは夢中になって、瞬(まばた)きもしないでじっとアソコを見ていたから気づかなかったのですわ。あたくしは右手に小さな鏡を隠し持っていたのですわ。そうやってデンマンさんの反応をじっと確かめていたのですわ。

ま。。。ま。。。まさかぁ~。。。?

デンマンさんは驚くどころか冷静に落ち着いて、さも興味深そうにマジマジとアソコを見つめていましたわア。

やだなあああァ~。。。卑弥子さんは。。。卑弥子さんは。。。そのような性格の悪い事をするのですか?。。。僕を。。。僕を。。。試したのですね?


『いきいきのびのび小百合さん』より
(2007年11月30日)

デンマンさんは。。。デンマンさんは。。。あたくしが忘れようとしている事を思い出させるのですわね?

やっぱり、してはいけなかったと思っているのですか?

いいえ。。。そうではありませんわ。 露天風呂でヨガをしたことがいけなかったとは今でも思っておりません。

でも、このエピソードを忘れたいと思っているのでしょう?

それはヨガのことではなくて、私の傷ついた心をですわ。

ん。。。? 卑弥子さんの傷ついた心をですか?

そうですわ。 あたくしの心は次のように、マジで傷ついてしまったのでござ~♪~ますわ。

いいえ、デンマンさんは、あたくしの繊細な女心をちいっとも理解してくださいませんわぁ~。

ん。。。?  繊細な女心。。。?

そうですわぁ~。あたくしの繊細な女心ですわ。

しかし。。。しかし。。。僕と卑弥子さんは相思相愛の愛人なんですよ。1日4万5千の人が僕と卑弥子さんの赤裸々な愛人関係を読んでいるのですよゥ。
 
えっ。。。?デンマンさんとあたくしの赤裸々な愛人関係ですかア?

やだなあああぁ~。。。いまさら、とぼけないでくださいよゥ。僕と卑弥子さんは裸の付き合いをしているのですよゥ。

ほらぁ~。。。見てくださいよゥ!。。。こうして露天風呂めぐりをしているのですよゥ。。。これが裸の付き合いでなくて何ですかぁ~?

でも。。。でも。。。

でも、何ですか?

裸のお付き合い、と言っても。。。あのォ~。。。裸なのはここまでですわぁ~。。。あたくしとデンマンさんの裸のお付き合いには、この後が欠落しているのですわア。

ん。。。? この後が欠落している。。。?

そうですわア。 露天風呂から出て、いい気分でお布団の中に入って、ワクワク、ウキウキしながら寝物語を始めようとすると、デンマンさんは、あたくしのお布団とデンマンさんのお布団の間に“ついたて”を立ててしまうのですわア。。。あたくしの。。。あたくしの。。。繊細な女心を踏みにじってしまうのですわぁ。


『いきいきのびのび小百合さん』より
(2007年11月30日)

あのねぇ~、このような事を卑弥子さんが書いても、誰も信用しないと思うのですよ。

そうかもしれませんわ。。。10人10色ですから。。。でも、だからこそ、あたくしの傷ついた心に共感してくださる女性も、きっと居るとあたくしは信じているのでござ~♪~ますわ。

【卑弥子の独り言】

あなただってぇ、あたくしの傷ついた心を理解することができるでしょう?

ええっ。。。? でも、露天風呂でヨガをするのは非常識だとおっしゃるのでござ~♪~ますか?

だから、それも10人10色でしょう!?

表現の自由と言うものがあるのですわ。
あたくしは、あのようにしてあたくしを表現したのですわ。

ええっ。。。? その表現の仕方が非常識だとおっしゃるのでござ~♪~ますか?

だから、それも人それぞれでしょう!?んもおォ~♪~

とにかく、水掛け論になってしまいそうなので、これくらいにしますわ。
それよりも、来年の秋には、あたくしは榛名湖へ行って紅葉を楽しみたいと思いますわ。

榛名湖紅葉
 

榛名湖へ行ったら榛名山の中腹にある伊香保温泉に寄らないで帰ったら損をしますわよね。
ええっ。。。どうしてかってぇお聞きですか?

だってぇ、伊香保温泉は竹久夢二ですわよ。
竹久夢二の記念館もござ~♪~ますわ。

秋の伊香保温泉
 

そして帰りにはデンマンさんのように黒豚トンカツを食べるのもようござ~♪~ますわ。
あたくしもいただきたいと思います。

黒豚トンカツ

とにかく、次回も、面白い話題が続きそうでござ~♪~ますう。
あなたも、どうか、また読みに戻ってきてくださいましね。
では。。。

ィ~ハァ~♪~!

メチャ面白い、

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こんにちは。ジューンです。

小百合さんは「軽井沢タリアセン夫人」と呼ばれています。

どうして。。。?

あなたは不思議に思うかもしれませんわね。

あのねぇ~、小百合さんは

軽井沢がとっても好きなのですわ。

特に軽井沢タリアセンが気に入っているのです。

軽井沢タリアセン
 

 
この公園の中にはレストランもあるのですわ。

 レストラン 湖水

でも、デンマンさんとご一緒に出かけた時には閉まっていましたわ。

小百合さんは睡鳩荘にロマンを感じているのです。
 


 
 
 睡鳩荘(すいきゅうそう)


 
わたしは睡鳩荘よりもレストラン・ソネットの方が好みに合っていますわ。

 レストラン ソネット
(1階がレストランで2階は「深沢虹子・野の花美術館」)

デンマンさんとご一緒にチーズケーキをいただきながらコーヒーを飲んで軽井沢のことを、いろいろと語り合いました。

楽しい思い出ですわ。

あなたは軽井沢に出かけたことがありますか?

ところで、日本に帰省してから

デンマンさんが小百合さんのことで

次のような記事を書いています。

時間があったら覗いてみてください。

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『おばんざい(2011年10月4日)』

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『杜の都で食べる PART 1(2011年10月2日)』

『杜の都で食べる PART 2(2011年10月2日)』

では、今日も一日楽しく愉快に

ネットサーフィンしましょう。

じゃあね。

コメント / トラックバック1件 to “露天風呂の女神”

  1. ファシスト管理人 | Denman Blog Says:

    […] ■『露天風呂の女神』 […]

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